2月11日は「「科学における女性と少女の国際デー」を祝う日です。
グローバルパーキンソン病遺伝学プログラム(GP2)はこの日を、世界のパーキンソン病遺伝学分野の発展に貢献している女性に感謝しその功績を称えるとともに、この取り組みにおいて女性が果たす重要な役割を再認識する日としています。
また、科学分野におけるジェンダー格差につながる考え方を忌み、学び直し、再構築するために、どのような努力をしているかを自問する機会でもあります。
歴史上、特に遺伝学の分野では男性だけが活躍していた時代に、その礎となる貢献が認められなかった女性科学者が数多く存在します。X線でDNAの分子構造を発見したことで知られるロザリンド・フランクリンは、科学を志す女性たちに忘れがたい足跡を残しました。幸いなことに、歴史は過去の過ちから学ぶ機会を与えてくれます。
成長するには過去から学ぶしかありません。
GP2は当初から男女平等をリードしてきました。本プログラムを構成する11のワーキンググループのマネージング・ディレクターからシニア・リード、ジュニア・副リードに至るまで、ジェンダー格差を縮め、意思決定プロセスの最高レベルにおいて平等な代表性を促進する包括的で多様性のあるアプローチに向けて努力してきました。そしてこの日は、女性が認められ、声を届けることができるように活動しているGP2イニシアティブの皆さんに感謝の気持ちを表明する日でもあります。
GP2トレーニング・ネットワーク・コミュニケーションワーキンググループおよびGP2訓練生ネットワークのジュニア共同リーダーである私は、教育こそが女性のエンパワーメントに最も重要な手段であると考えています。このネットワークは、女性の参加だけでなく、スキルトレーニング、資金調達の機会へのアクセス、ワークライフバランスを可能にするポジティブさなどを通じて、女性が男性と同等に主導し、創造し、革新する力を与えられる機会だと考えています。ジェンダー差別、格差、不均衡については多くのことが語られてきましたが、今こそその対話を変える時が来ています。女性は家庭や社会で重要な柱となってきましたが、今日では職業領域でもかつてないほど重要な役割を果たしています。
科学の世界では、より持続可能な未来を構成するために、女性の起業家として可能性、知性、創造性を奪ってはなりません。GP2は今後も模範となるような活動を続けていきます。女性人材を惹きつけ維持することの必要性を常に念頭に置き、女性が科学者としてのキャリアを成功させるための動機付けを行います。
GP2の女性リーダーやワーキンググループのメンバーについては、ワーキンググループのページをご覧ください。