グローバルパーキンソン病遺伝学プログラム知的財産ポリシー

Version September 2022

協働、リソースの確保、そしてデータアクセスの民主化をサポートする Aligning Science Across Parkinson’s (ASAP)の戦略的な目的を支援するためのコンペ前段階コンソーシアムとしてGlobal Parkinson’s Genetics Program (GP2)が構築されました。すべてのASAPプログラムは、特にGP2が研究においてあまり研究されてこなかったデータ対象者を取り込むため、GP2知的財産(IP)ポリシーの基礎となるオープンデータとオープンサイエンスに準拠するものであることを目指します。GP2の知的財産(IP)ポリシーは以下にまとめられています。

GP2のIPポリシー

  • GP2データに関連して使用される既存のIPに関するすべての権利は、当該IPの所有者に帰属します。GP2は、既存の知的財産およびその改良に関するいかなる権利も取得することはありません。
  • 利用者は、GP2のデータを用いて行った研究上の発見(既存の知的財産の改良を含む)について、特許出願、著作権、営業秘密その他の知的財産権を主張しないことに同意します(ただし、研究上の発見を発表した論文には著作権が発生する場合があります)。例えば、誰かがGP2データを使ってアルゴリズムを作成したり、改良したりしても、そのアルゴリズムに関する知的財産を主張することはありません。(「改良」とは、元の知的財産に対する修正、変形、または派生を意味します)。
  • 詳細情報は[email protected]までご連絡ください。

 

GP2はオープンサイエンス、そしてパーキンソン病研究コミュニティのための基礎的リソースづくりに取り組んでいます。GP2データを使った新しいIPの作成を禁じる理由は次の通りです:

  • 潮が満ちればすべての船が水面に浮くことができます。パーキンソン病の基礎遺伝学を理解し、パーキンソン病の基礎遺伝学の知見を世界中で利用可能にすることは、業界全体で取り組むべき課題です。GP2の研究成果は、全てのパーキンソン病研究において共有され活用されるべきです。これらの課題は、ある一組織だけが取り組み解決できるものではありません。
  • 数の力。競争前段階の環境では協働、結果の共有や複製が促されます。複数のステークホルダーが集結することで、無駄が省かれ、リソースのより効率的な分配が実現します。GP2は産学組織からのサンプルやデータ、分析の提供を促進し、データがなるべく迅速に研究コミュニティ全体で利用可能になることを目指しています。また、ネットワーク作りの促進もGP2も大切な要素です。
  • 全てのコホートが重要です。GP2は協働への参画に同意する研究者や研究スポンサーから提供されるデータとDNAによって実現します。コホートの多くはすでにIP作成を禁じるポリシーを所有しています。GP2データのユーザーが提供データによって競争力を獲得すると、コホートが素材提供する意思をそぐことになりかねません。

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